こんばんは。
今年4回目のデンマークに来ています。12月のデンマークは暗く、寒い真っ盛り。夕方4時くらいには薄暗くなり、雪は降らないものの、芯から冷えるような寒さになります。
そんな冬を生き抜く人々にとって希望の光、それがクリスマス「Jul(ユル)」です。12月に入るとクリスマスランチやらホットワインを飲むパーティーやら毎週(毎日)のようにイベントがあり、気分を盛り上げます。
そんな北欧の人たちにとって、なくてはならないJulですが、国や家族によっていろいろと伝統や行事があって面白いのでいくつかご紹介していきます。
毎年恒例のクリスマスツリー狩り
クリスマスに欠かすことができないものと言えば、クリスマスツリー。日本でも多くのファミリーが飾っていると思いますが、デンマークのツリーにかける意気込みをご紹介します。
ルール①ツリーは本物であるべし
この時期町のあちこちでクリスマスツリーが販売されています。
小さいのから大きいのまでいろいろありますが、ほとんどのファミリーが本物の木を買うそう。普段は合理的なデンマーク人だから、毎年使えるプラスチックが普及しそうですが、ここは譲れない模様。モミの木はクリスマスが終わった26日に、一斉に捨てられます。
ルール②ツリーは家族皆で狩りにいく
私の友人の家族の伝統は毎年必ず親族皆でツリーを狩りに行くそうです。
もみの木がたくさんある森に行きます。りんご狩りのようにそこから好きなもみの木を選んで自分で狩るシステム。街で買うより安く、自分で選んで切るところから楽しめます。
ルール③ツリー狩りには全員Nissenの帽子を被る
このファミリーのもう一つのルールは、皆赤い帽子を被ること。北欧にはサンタクロースの他に、キリスト教が入る前の独自のキャラクターNissenという小人も、クリスマスの主人公です。
友人のお母さんが毛糸から編み、それをフェルトにして作った手作りの帽子必須で、4家族総勢15人ほどが赤い帽子をかぶったNissenになりました。
皆で、これがいいあれがいいと相談しながら良い木を探します。
広い森でもすぐ自分の家族を発見することができる!
目星をつけたら帽子を被せて
家族が同意すればノコギリで切ります。13歳の男の子がおじいちゃんの伝授で初挑戦。大人への一歩。
無事に切れたらえっさほいさと運びます。
「今年も良い木がとれたね〜」
木を網に入れる道具にかけて
車の上に積んで
無事に良い木がとれたので、ここで一休み
温かくて甘いホットワインと
手作りのクッキーやパンを食べました
さすがアンデルセンの国。おとぎ話のようなシーンの連続でした。
子供の子供まで、家族の温かい素敵な伝統が、この後も引き継がれますように。
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