この春に田舎に戻ってきて、この仕事を始めるにあたり「事務所件倉庫」を借りました。その事務所は、私が通っていた小学校のすぐ横にあるビルの一室にあります。なので晴れている日は、かつて20年ほど前に6年間通った同じ道を、テクテク歩いて向かいます。
あの頃は果てしないと思っていた距離があっという間だったり、心臓破りの坂だと思っていたのが、なだらか〜な坂だったり、「こんなことあんなことあったな」と、しみじみ思い出しながら歩くことたったの10分で着きます。
先日、同じ小学校に通っていた友人が事務所を訪ねてきてくれ、手土産に素敵なものを持ってきてくれました。
ドイツのクリスマスケーキ、シュトーレンです。
なんと友人のお父さんの手作りなんだとか。
せっかくなので、ロイヤルコペンハーゲンのフリセンボーという食器で。
レーズンがたくさん入ってハードな生地。とても美味しくいただきました。
そういえば、デンマークではクリスマスにはシュトーレンのようなケーキは食べませんでした。
デンマークのクリスマスシーズン定番のデザートと言えば、
たこ焼きのようなエイブルスキーバー。
しっとりやわらかく、リンゴの風味のするパンケーキです。
そのままでも甘いのに、これにジャムや粉砂糖やチョコレートをたっぷりかけて食べます。
そしてクリスマスイブのパーティーで必ず出されるのがこのライスプディングで、お米で作ったプディングにベリーのジャムをかけて食べます。
クリスマスのパーティーは、誰か一人だけアーモンドが入っていて、あたった人にはプレゼントが当たるというのが定番でした。
これは去年のクリスマス、皆でどーだあーだと言ってアーモンドを探しているところ。
クリスマスはとっても張り切るデンマークですが、伝統的なデザートは味も見た目も素朴な印象。皆でわいわいしながら食卓を囲むその時間が、何よりも贅沢なデザートなのかもしれません。